2013年 仙台 第3回 (2013.8.25)

他人のせいにせず、自分のできることを淡々と   茨城 会社員 43歳 男性 MS

 今回の講義では、最初に参議院選挙で当選された和田議員のお話を聞かせていただきました。
 そこで言われていたのは、自分のできることを淡々とこなすこと、自分の言ったことは責任を持って全うする、というようなことを、話されてました。
 当たり前のことのようですが、今の政治家は出来ない人が多い。その結果が被災地の復興の遅れに表れている。和田議員には、宇城先生に学んだことを政治の世界でも淡々と自然体で表現して欲しいと思います。

 また、夏の甲子園に出場した桜井高校の活躍にも刺激をうけました。森島監督の指導が浸透していて、常に自然体で、相手チームにも敬意を持ってプレーする姿に心を打たれました。
 大差で負けていても、最終回に代打で出た選手が連打で得点するなど、素晴らしいスピリッツを見せてもらいました。高校野球の本当の原点ではないでしょうか。
 道塾に参加していると、様々な職業の優秀な方から多くの刺激をいただくことができます。

 私は最近、病気で入院を経験をし、仕事で悩み、人生の転換地点にいます。
 こんなときは病気のせい、他人のせいにしてしまいがちですが、それではいけない。すべては自分に起因することであり、現状を打破するためには、一人革命を実践をし、自分のできることをまさに淡々とこなしていくことだと思います。
 宇城先生から学び、素晴らしい同志から刺激を受け、それだけではいけない。
 実践することにより成長があり、自分が変わり、一人革命がある。日々の生活を大切に過ごしていきます。ありがとうございました。 

 

「人為は不完全で、完全な自然には劣る」   秋田 高校教員 44歳 男性 TI

 今回の道塾で、一番心に残ったのは、人間の強さとは、心であり、愛であり、助け合うということだというお話です。だから心を取り戻すことが必要だという宇城先生のお話が、一番印象に残り、私たちはそこを目指しているという気持ちを持ちました。

 先生は、次回の『道』誌の対談でリンゴ栽培農家の木村秋則さんとお話しされたことも述べられました。私は、先日、木村さんを描いた「奇跡のリンゴ」という映画を見ました。その中で、木村さんの林檎の無農薬栽培の参考書となったのが、福岡正信さんの自然農法の書籍であることを知りました。福岡さんは、自然に植物は生長するという直観から無農薬不耕起直播という栽培法を実現された方ですが、近代農法の粋を集め、労力と資材を投入しても自然農法以上の収量にはならないと主張されています。

「人間は自然を分解、解析できても、結合し統括してもとの完全体にもどすことはできない。そのため人為はどこまでも不完全で完全な自然には劣る。」 このことは、宇城先生が、人間は生まれながら完成形といわれ、筋トレによる部分体となった身体の力と、気の通った統一体(自然体)の力は、桁違いの差があることを示されていることと共通するように思いました。

 今回の道塾も多くの気づきと学びがありました。感謝申し上げます。

 

気に包まれた厳しくも幸せな空間   青森 41歳 男性 O.N

 人間は100兆円にも匹敵するCPUを持っているのに、100円ショップのCPUしか使えていない、という先生のご指摘はその通りだと思いました。ロボットは人間を目指しているのに、人間はよりロボット化の方向に向かっている。様々な検証を通じて、そのことをより実感しました。

 仰向けになり両肩を掴みに来た相手を投げるという検証では、気を入れていただく前はやはり頭の命令で動くので、自分がロボットになったような気がします。
しかし、気を入れていただくと心と体が同時に動く感じで、すっと相手の方を投げることができました。「身体は内なる気に応じて動き、気は心の向かうところに応ずる」という教えを身体で体験させていただきました。
 今回改めて強く感じたことは、様々な検証を通じて植え付けていただいた統一体を日常に生かす、ということです。ゴミを拾う、心を向けて礼、挨拶をするということが行動目標ではなく、心の発動となるように日々を修行と捉えて過ごすことが大切であると思います。
 私には先生の仰る「身体の癖、思考の癖」がまだ強く残っている部分もあるので、より徹底して修業していかなくてはいけないな、と痛感しています。

 何人かで連なった状態で気の技を掛けていただくと、不思議なことに投げられた後もくっついた様になかなか離れられなくなります。「道塾も同じだよ」と先生は仰いましたが、まさにその通りだと思います。地位や肩書など一切関係ない、宇城先生の気に包まれた厳しくも幸せな空間、それが道塾だと思います。だからこそ離れられないのだと思います。

 

まず私自身が行動します   長野 会社員 38歳 男性 A.Y

 まず人間とロボットの違いについて、図を交えながら教えていただきました。いつも感じていますが、宇城先生の図や文章の表現は非常に理解しやすく、感心しています。今回の人間とロボットも簡単な図なのですが、一目でわかるような表現だったため、理解が深まりました。
 「人間とロボットは頭脳(CPU)に比較できないほどの性能差があるが、人間は活用できていない。それどころか価値の無いものに退化している」と教わりました。
 赤ちゃんの成長を例に、「赤ちゃんは教えなくても立って歩けるようになり、言葉を話せるようになる。このように人間は本来あるべき能力を持っており活用できるはずである。にもかかわらず、現在の教育や社会はロボットに情報を入れるように、いかに多くの知識を詰め込むかに価値を置いている。このため英語の教育を受けたとしても全く活用できず意味の無いものになっている。」

 私も、仕事や日常において必要のない情報まで得ようとしていることに気づきました。
宇城先生が言われた通り、スポーツの勝敗や記録など、些細な情報を大きく報道し興味を引くようにしているため、私たち自身が真に必要な情報を見極める必要があると思います。

 実技では、統一体において「勝ち」「負け」の区別がないことを教わりました。双方ともに対等な立場であり、スポーツや社会の中にある競争というものは存在しないとのことです。自分の周囲をみると自分も含めて事の大小はありますが競争や衝突が発生していることに改めて気づきました。できない言い訳を考えたり、責任の転嫁が少なからずみられます。宇城先生の指導を実践し、必要ない衝突や損得を優先するような行動を見つめなおし、まず私自身が行動します。

 また、心のあり方がいかに大切か、学びを深めることができました。 仰向けになった自分の肩を押さえている相手を倒すという実技がありましたが、自分の力で相手を動かそうと頭で考えるとうまくいかず、謙虚に状況を受け止めて、「心のままに行動する」 と力に関係なく相手を動かすことができるという事を改めて実感しました。
 先生の体に触れて筋肉の状態を確認させていただく機会がありましたが、普通は力を入れると筋肉が緊張し硬くなるところ、先生にはそれがありませんでした。
 頭で考えてから筋肉を動かし行動するレベルではない事をはっきり理解しました。
 今後とも心のあり方に気を配りながら、受講生のみなさんと共に宇城先生から学びを受けていきたいと思います。